鎮静大腸カメラ

鎮静大腸カメラとは鎮静剤及び鎮痛剤を使用し、眠っている間に大腸検査を行うことです。大腸カメラのつらい点は2点あります。1点目は下剤を内服し、腸管の中を空っぽにする前処置です。1リッターから2リッターの下剤を検査当日、午前中に飲まなければなりません。味が改善されたとは言え決しておいしいものでは無く、非常につらく、また中途半端な前処置では検査が困難です。2点目は、腸管は1.5mから人によっては2m近くあり、大腸カメラは1.2mしかありません。ではどうすれば全大腸を観察できるかというと、伸びたアコーデオン、短縮させる要領で腸を圧縮し、大腸の終点までカメラを到達させます。この過程で、苦痛が生じる場合があり、特に腹部の手術の既往のある方や女性は通常よりも苦痛が強い場合があります。このような方の場合、点滴を行い鎮静及び鎮痛大腸カメラを行うことにより、楽に検査を受けることが可能となります。当院ではできるだけ苦痛の少なく検査を受けて頂けるように心がけ、鎮静大腸カメラも取り入れています。