鎮静胃カメラ

 鎮静胃カメラとは、静脈麻酔を投与し、眠りながら胃カメラを受けることです。胃カメラは通常の直径9mmの内視鏡を挿入する方法や、直径5mmの細い内視鏡を鼻から挿入する方法がありますが、それらの検査は意識のある状態で行い、嘔吐反射の強い方は非常につらい検査です。自分自身も胃カメラは苦手で、毎年、鎮静胃カメラを受けています。検査を受ける苦痛の程度は内視鏡検査をする、医師の技量にも左右されますが、最終的にはそれぞれ個人の素因によるものが、大半を占めると考えます。胃癌を早期に発見する上で、胃カメラは不可欠な検査であり、胃癌の研究をしていました経験上、早期胃癌と進行胃癌の予後は、今日手術や抗癌剤治療が進歩しても、歴然とした差があります。早期胃癌の症状は乏しく、症状が出てから検査を受けたのでは、手遅れの可能性があります。苦痛を伴う胃カメラのハードルは高く、無症状の定期的検査は大半の方は抵抗があります。定期的に胃の検査を受けていただくために、「これなら何度でも受けられる」と思える鎮静胃カメラ行い、症状の無い早期胃癌発見を当クリニックは目指します。