「大腸癌」

大腸癌は50から75歳に多く、女性が男性に比べて2倍近く発症します。現在、日本人女性の癌による死因の1位は大腸癌です。原因は食生活の欧米化、特に脂肪の大量摂取と関係していると言われており、食物繊維は発生・増殖抑制に効果があると報告されています。大腸癌は直腸とS状結腸に生じることが最も多く、次いで上行結腸となります。多くの場合、大腸癌は良性の腫瘍を母地に発生します。この良性腫瘍は大腸内視鏡検査を行うと、ポリープとして認められます。このポリープの状態で内視鏡的に切除すれば、大腸癌を予防し早期に治療することが可能になります。頻度は少ないですが、ポリープの状態を経ずして大腸癌が発症する場合もあります。大腸癌で命を落とさないためには、腸閉塞や出血と行った症状が出てからでは遅く、無症状のうちに大腸内視鏡検査を受けることをお薦めします。