胆石症
2月 6, 2024
胆石は、胆道内に結石ができる疾患で、結石のできる部位により、肝内結石、総胆管結石、胆嚢結石に分けられます。胆石があるにもかかわらず症状の無い場合(無症候性結石)が大半ですが、脂っこいものを食べた後に腹痛が起こることが多い胆嚢結石は胆石発作と言われ、上腹部から右背部に痛みがあります。食事の刺激により胆嚢が収縮し、結石が胆嚢の出口に挟まり症状がでます。挟まった結石が元に戻れば痛みは消失しますが、結石が挟まったままの状態(胆石嵌頓)が持続すれば、胆嚢内に細菌が繁殖し、急性胆嚢炎になり痛みと発熱が起こります。このままの状態であれば、生命の危険に陥る場合があり入院治療が必要となります。また症状が無くても、胆嚢内で胆石が転がり、その刺激で胆嚢の腫瘍が起こる場合もあります。また胆石を持っているだけで、急性膵炎のリスクも高くなります。上腹部の痛みがあれば、胃カメラだけではなく、腹部超音波検査(腹部エコー検査)も必要です。