2型糖尿病

糖尿病は1型と2型に分類されます。2型糖尿病は、膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞より分泌されるインスリンの分泌低下や作用不足により起こります。日本人の糖尿病の大半がこの2型糖尿病であり、近年患者数が増加しています。遺伝的要素や肥満、運動不足といった環境要素が加わって発症します。最初は無症状ですが、悪化すると口渇、多飲、多尿などの症状が現れます。またコントロール不十分な状態が一定期間以上経過すると合併症(網膜症、腎症、神経症)が起こります。診断は血糖値、経口糖負荷試験、HbA1c値などを行います。治療は食事、運動療法が基本になり、必要な場合、経口糖尿病薬やインスリン注射が用いられます。適切な治療を行い、血糖のコントロール管理を行えば予後は良好ですが、合併症が進行すると生活の質の低下や余命の短縮が起こります。予防には過食、肥満、運動不足を避けることが最も重要です。