高マグネシウム血症
7月 1, 2025
軽度ではほとんど症状が出ませんが、血清マグネシウム値が5mg/dLを超えると嘔吐、筋脱力、傾眠、徐脈、低血圧などが現れ、12mg/dL以上になると意識混濁や呼吸筋麻痺が生じ、重症化すると心停止に至る可能性があります。主な原因は、腎不全や腎臓の機能低下、制酸薬や緩下剤などのマグネシウム製剤の長期服用などです。特に、酸化マグネシウム製剤は、長期にわたり投与すると高マグネシウム血症を起こすリスクがあるため、注意が必要です。長期にマグミット等の酸化マグネシウム製剤を内服でご高齢な方は一度血液中のマグネシウムを測定することをお薦めします。