逆流性食道炎

「逆流性食道炎」

胸やけ、呑酸、胃もたれ、喉や食道のものが使える感じ、胸痛、喉のひりひり感、げっぷ等の症状が逆流性食道炎でよくみられます。特に起床時にそれらの症状が強ければ、より一層可能性が高くなります。胃の内容物、特に胃酸が食道に逆流することが原因とされていますが、老化により食道と胃のつなぎ目の筋肉の緩みや位置のずれ(食道ヘルニア)も原因の一つです。胃酸の逆流は健康な人でも当然起こりますが、時間が短いので、問題になることはありません。胃酸の逆流の時間が長くなると、胃酸に弱い食道の粘膜は炎症を起こし、粘膜がただれて症状を引き起こします。予防策としては、日常の生活の習慣の改善が必要となります。つまり、就眠前に食事をとるのをやめることや、うつむきの姿勢を長時間しないことです。また寝る際に左側を下にし、横向きで寝る姿勢をとると良いとされています。しかしながら、それらの予防を行っても改善されない場合には主治医に相談し、内服治療を始める必要性があります。逆流性食道炎は難治性のものもあり、早めに受診することをお勧めします。