肥満

 体に脂肪組織が過剰になった状態のことを言います。指標として、BMIが用いられ、25以上が肥満と定義されます。遺伝的な要素が多いですが、食生活や生活習慣も大きく関係しています。肥満に糖尿病、高血圧、脂質異常症等が合併した状態を肥満症といい、積極的な減量が必要となります。内臓脂肪症候群(メタボリック症候群)と呼ばれる状態では狭心症、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高くなります。消費するエネルギー以上のカロリーを過剰に摂取することで肥満が起こるため、是正には食事療法が重要で、運動も必要になります。  肥満症は脂肪肝を起こすことが多く、この状態が進むと肝硬変や肝臓癌の発生につながります。また他に胆道癌、大腸癌、乳癌、子宮内膜癌及び前立腺癌も肥満と関係していると言われています。健康で長生きを求めるのであれば、肥満は大敵です。